
賃管も宅建みたいに勉強すればよいのかな?
賃貸不動産経営管理士を受験しようとしている人は、宅建受験経験者が多いのではないでしょうか。
「宅建と賃管は似たような試験だし、同じ勉強方法で大丈夫だろう」と考えている人はちょっと注意が必要です。
なぜなら、宅建と賃管は似て非なる試験だからです。
私は実際に2022年に宅建と賃管をダブル受験してみて、宅建との違いに非常に苦労しました。
この記事では宅建と比較し、「賃貸不動産経営管理士の勉強方法で宅建と異なる点」や「効率的な勉強法」を紹介します。
<業界未経験・実務経験もなし・40代子持ち主婦>が試行錯誤しながら2022年に独学40点で一発合格できた実体験から得た知見です。
これから賃貸不動産経営管理士を受験される方なら誰でも参考になる内容となっています。
ぜひ、最後までお読みいただけたらと思います。
☆この記事がおすすめな人
・宅建と賃貸不動産経営管理士ダブル受験予定の方
・宅建受験経験があり今年賃貸不動産経営管理士を受験予定の方
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私は5歳3歳を子育て中のアラフォー主婦。
2022年度に独学で宅建と賃管を取得。
現在は宅建士として不動産会社に勤務中です。
宅建と賃貸不動産経営管理士の違い

認定開始年月日 | 国家資格の期間 | |
宅建 | 1958年(昭和33年) | 65年 |
賃管 | 2021年(令和3年) | 2年 |
宅建は1958年(昭和33年)が第1回試験が実施され、
1988年(昭和63年)からは「不動産適正取引推進機構」が試験実施団体になり、
現行の試験とほぼ同じ試験形式になりました。(ウィキペディアより)
賃管は2013年(平成25年)から民間機関で試験が実施され、
2022年(令和3年)から国家資格となりました。(ウィキペディアより)
上記表は宅建と賃貸不動産経営管理士の国家資格になってからの歴史を表したものです。
この表からもわかる通り両者の歴史の差が歴然です。
宅建は国家資格として歴史があるため、過去問も充実しています。
そのため、出題傾向・分野別の出題数など各予備校でも長年のノウハウが蓄積されており、「宅建業法に力をいれるべき」など対策も取りやすくなっています。。
一方、賃管は国家資格としてまだ2年しか経っておらず、試験に難易度・出題傾向もまだバラバラ。
各予備校も講師の方たちも手探り状態というのが現実なんです。
つまり、問題の出題傾向や合格点、合格率なども不確定要素が高く、資格予備校であっても予想が付かない状態だといえます。
賃貸不動産経営管理士 過去問の使い方
・宅建:過去問中心に勉強
・賃管:過去問やりすぎない
前項のとおり、宅建は歴史があるため過去問が充実しており、問題自体も出尽くしているとも言えます。
出題側もあの手この手と問題を作成してきますので、見たこともない・奇問も出題されますが、宅建は、「過去問を制するものが試験を制す」と今でも言われてるほど、過去問中心の勉強が重要です。
一方、賃管は国家資格になってからの過去問が2年分しかありません。
民間時代の試験が8年分がありますが、「とりあえず賃貸派」など民間資格ならではの謎な問題も多く、今後出題されない問題も含まれています。
このように、賃貸不動産経営管理士は
➀国家資格になってからの過去問が2年分しかない
➁国家資格化前の過去問はあまり意味がない
こういった理由から、賃貸不動産経営管理士は宅建のように過去問を繰り返し解いても今の試験に対応できないというのが今の現状なんです。
賃貸不動産経営管理士 予想模試の活用
宅建:予想模試は繰り返しやっても意味がない
賃管:予想模試に出てきた項目を復習
宅建では、予想模試の繰り返し解くことは推奨されていません。
なぜなら、あくまで「資格学校の予想問題」であり、過去問からの出題がメインとされているからです。
一方、賃貸不動産経営管理士は繰り返しになりますが、国家資格になってまだ2年。
過去問も2年分しかなく出題者側もまだ手探り状態のため、模試の難易度や傾向も定まっていない状態です。
そのため、資格学校の予想模試を活用し、出題された項目もきちんと復習に充てようということです。
もし、本試験に予想模試に出ていたような同じ問題が出題されても、正解できていれば他の受験生と差がつく心配がないということですね
つまり、賃管も宅建と同様にみんなができる問題を落とさなければ、合格できる試験だからです。
こういった理由から、予想模試は大手予備校のものでみんなが使っているものを数冊やることをおすすめします。
私が使っていたのは「LEC」「TAC」「日建学院」の3冊です。
この3冊であれば受験者の大半は使用しているので、おおむね問題ないと思います。



私は <➀予想模試を解く> → <➁テキストで復習する> という順番で勉強していました。
賃貸不動産経営管理士は短期戦の勉強になるので、私の場合はこの形での勉強が効率が良かったと感じています。
まとめ 賃貸不動産経営管理士は予想模試の活用が重要!

宅建と賃貸不動産経営管理士では「過去問」と「予想模試」の活用方法は変えたほうが良いという理由をお伝えしました。
2023年度の賃管の試験も3年目ということで、難易度や出題傾向もまだまだ予想しづらい状況だと思われます。
合格率も2022年度は27.7%と30%を切っているので、2023年度はもっと下がる可能性もあります。
2023年度は難易度を下げてくるのか、難易度が高くなるのかはわかりませんが、他の受験生と差がつかないよう対策を取りしっかり重要項目を勉強すれば合格できる試験です。
この記事が今年賃貸不動産経営管理士を受験する方の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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