宅建に合格したけど、次は何をすれば良いの?
晴れて宅建に合格し、「この後どうすれば良いの?」と思っている人も多いですよね。
宅建試験に合格しただけでは「宅建士」として活動はできません。
もちろん履歴書にも書けません!
宅建士として活動するには都道府県に「登録」をし、該当機関に「宅建士証交付の申請」をして初めて、「宅建士」として活動できるようになります。
この記事では宅建試験合格後の流れや宅建登録と宅建士証交付の手続きや必要書類などを、わかりやすく解説します。
これから初めての宅建登録・宅建士証申請する人の参考になればうれしいです。
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いとまき
宅建試験合格後の流れ
合格通知が届く
合格発表はインターネットと郵送で行われます。
合格者には「簡易書留郵便」で合格証書等が郵送で届き、次の手続きに進むための案内も含まれています。
- 合格証書
- 登録実務講習の案内
- 宅建士証交付申請に必要な書類等手続きに関する案内
簡易書留郵便なので家にいない場合は不在票が入っているので、再配達お願いしないといけませんね。
地域によって到着にバラつきがありますので、すぐに届かなくても焦らなくて大丈夫です。
3. 登録実務講習の受講(実務経験がない場合)
宅建士証を交付されるためには「実務経験」が必要です。
具体的には、以下の2つのいずれかの条件を満たす必要があります。
- 2年以上の不動産取引に関する実務経験
- 指定の登録実務講習を受講し修了する
したがって、2年以上の実務経験がある人は実務講習を受講する必要はありません。
そのまま次の登録申請に進んでください。
不動産会社に2年以上勤務していたとしても、業務内容や会社によって「2年以上不動産取引に関する実務経験がある」という証明がもらえない場合も。
現在不動産業に従事している方は、事前に会社に確認しておきましょう!
実務経験がない方は「登録実務講習」を受け、修了する必要があります。
講習は基本は2日間(約12時間)で行われ、講義や演習を通じて必要な知識や技能を学びます。(1日コースもあります)
最終日に試験に合格し「修了書」をもらえば、講習が終了です。
「試験に合格できなかったらどうしよう」と思う人もいるかと思いますが、テキストを見て良いですし、普通に講習を受講していれば大丈夫な簡単な試験ですので、安心してくださいね。
宅地建物取引士 登録申請
次に、宅建士証を交付してもらうために、宅地建物取引士の登録申請を行います。
登録は宅建業法に基づき都道府県ごとに行われます。
- 登録申請書(各都道府県HPで印刷)
- 誓約書(各都道府県HPで印刷)
- 顔写真(縦3cm×横2.4cm カラー・6ヶ月以内に撮影したもの)
- 合格証書
- 住民票の抄本(マイナンバーの記載のないもの)
- 身分証明書(身元証明書)(本籍地の地区町村で発行)
- 成年被後見人・被保佐人に登記されていないことの登記事項証明書(法務局)
- 登録資格を証する書面(どちらか1つ)
- 登録実務講習修了証明書(実務経験がない人)
- 従業者証明書(宅建業に従事している人)
- 実務経験証明書(実務経験がある人)
- 本人確認書類(免許証・パスポート・マイナンバー・保険証など)
- 登録料 37,000円
※提出書類は各1部
申請は窓口か郵送での申請となります。
郵送で申請する際には、登録料の支払い方法が異なったり、返信用封筒の用意や切手が必要となりますので、ご自身が登録する都道府県の専用サイトで今一度ご確認ください。
登録が完了すると、都道府県からの登録完了通知のハガキが届きますので、これにて宅建士登録は完了です!
ちなみに、私はこんな機会がないと県庁に行くこともないし、これまで行ったこともなかったので、窓口まで申請しに行きました。
法務局も行ったことがなかったので、「こんな場所にあるんだ」とある意味社会勉強にもなりましたので、面倒ですが行ってみてよかったですよ。
宅地建物取引士証 交付申請
「宅地建物取引士」を名乗るには、宅建士証の交付までしなければが名乗ることはできませんし、宅建士としての仕事をすることもできません。
仕事として宅建を使用したいのであれば、交付申請までしておきましょう。
交付申請する際には、「宅建合格からどれくらい経ってからの登録か」によって、申請方法が変わります。
- 宅建試験合格後1年以内の方:そのまま宅建士証の申請へ
- 宅建試験合格後1年以上経過している方:法定講習を受けてから宅建士証の申請へ
- 宅地建物取引士証交付申請書(申請先HPから印刷)
- 顔写真2枚(縦3cm×横2.4cm カラー 6ヶ月以内に撮影したもの)
- 登録通知のハガキ
- 交付手数料 4,500円
宅建士証の申請は各都道府県の宅建協会、もしくは、不動産協会に申請します。
おおむね、ハトかうさぎのマークの所です!
窓口か郵送での申請となり、郵送の場合は本人確認証のコピーや返信封筒・切手の同封も必要ですので、申請したい協会のHPをしっかり確認してください。
また、支部窓口では受付できないので、注意してくださいね。
そして、合格から1年以上経過して新規に宅地建物取引士証の交付を希望する方は、各都道府県知事が指定した団体での法定講習の受講が必要になります。
会場とWebでの講習が選べますので、お好きな方法を選択して受講してください。
宅建士証の発行は即日発行で、その場でもらえます。
これで晴れて「宅地建物取引士」です!
宅地建物取引士証 有効期限と更新
宅建士証の有効期限は5年間です。
有効期限が近づいたら宅建士証の更新手続きを行い、再び講習(法定講習)を受ける必要があります。
「宅建士証はもう使用しないよ」という場合は、そのままで大丈夫です。
法定講習は有効期間満了の6ヶ月前から受講可能で、1日程度で不動産取引に関する最新の法改正や実務に関する内容を学びます。
法定講習も会場受講とWeb受講とがあります。
更新をしなければ宅建士証は失効し業務にも支障が出ますので、忘れずに更新するようにしましょう。
宅建合格後 よくある質問
- 宅建合格後は必ず登録や宅建士証の申請をしなければいけないのですか?
-
いいえ、必ずしも登録や申請をする必要はありません。
- 宅建登録や宅建士証の申請はいつでもできますか?
-
はい、いつでも宅建登録・宅建士証の申請は可能です。
ただ、宅建士証交付するには宅建試験合格後1年以上経過している場合、都道府県が指定している団体が実施している「法定講習」を受ける必要があります。
- 宅建士として活動予定はありません。
登録だけでもいいのですか? -
はい、宅建登録だけでも可能です。
宅建試験合格後の流れ まとめ
- 合格通知が届く
- 実務経験がない場合、登録実務講習を受講
- 都道府県に宅建士登録を申請
- 宅建士証の交付申請
- 宅建士証が交付され、正式に宅建士として活動が可能になる
宅建試験合格後の登録や宅建士証申請の手続きや必要書類について解説しました。
これらのステップを踏んで初めて宅建士としてのキャリアをスタートすることができます。
宅建士証を手にした時、これまで頑張ってきたことが形になったことがとても嬉しくて感動したことは今でも覚えています。
そして、これで宅建士として名乗れるんだ!就活しよう!と気合が入ったことを思い出します。
申請書類も多く登録も申請もなかなか大変ですが、それが士業の重さと思って楽しんでくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。